NTTドコモの前田新社長は就任会見で「通信」がドコモの土台だとし、つながりにくさが指摘されている首都圏など人口密集地での通信品質の改善に注力する考えを示しました。

NTTドコモ 前田義晃 新社長
「ドコモが提供するあらゆるサービスは、すべて通信が土台になっていると実感しています。ネットワーク品質向上は社内の他の誰かがやってくれることではなく、ドコモ全社員にとっての最重要課題です」

今月就任したNTTドコモの前田義晃社長は就任会見を開き、特に注力して取り組む課題に「通信品質の向上」をあげました。

ドコモではスマホの普及や利用者の動画視聴の増加などで、去年からデータ通信が使いにくくなる“パケ詰まり”が課題となっていて、SNSでの利用者の声などからつながりにくい場所を見つけ、対策を加速させる考えです。

一方、携帯大手ではほかの3社はグループ内に銀行がありますが、NTTドコモは自前の銀行を持っていません。

前田新社長は、通信以外の領域については決済などの金融サービスが推進役になっているとし、銀行業については「最難関だが、自分たちで立ち上げるというやり方もあるかもしれない」と参入への意欲を見せました。

ドコモとしては経済圏競争が激しさを増すなかで、通信や決済、金融などのサービスを自社内にそろえて、利用者を囲い込んで収益を高めたい考えです。

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