進化し続けている生成AIをもっと身近に使ってもらおうと、日本でも新たなサービスが始まりました。今回、このサービスを提供したのは、アメリカのスタートアップ。日本進出の狙いは何か、CEOに聞きました。

ソフトバンクは17日、生成AIを使った検索サービスを携帯電話の契約者に1年間無料で提供すると発表しました。

提携したのは、アメリカのスタートアップ「パープレキシティ」。生成AIを使った検索サービスで注目を集めている存在ですが…


■Q.なぜ、ソフトバンクと戦略的な提携を結んだのか

アラヴィンド・スリニヴァサCEO
「そもそも、我々にとって日本はアメリカの次にサービスを拡大したい国でした。当社のデータベースから、世界の中で2番目に高い収益率が見込まれることがわかっていたからです。また、課金ユーザーも非常に多く、新しい技術の導入実績が高かったことも理由の一つです。

■Q.パープレキシティの最大の強みは

アラヴィンド・スリニヴァサCEO
「最高のAIモデルとオンライン上のすべてのウェブ情報を使って、惑わされることなく、即座に的確な答えを導き出すことができる。これが私たちの最大の強みです」

■Q.答えとともに引用元が明記されていますね

アラヴィンド・スリニヴァサCEO
「情報の正確性・信頼性は我々が何よりも意識してきたことです。私はもともと研究畑の出身で、論文を書く際に情報の引用や正確性の担保は日常でした。技術が進歩し、今後、AIと付き合っていくうえでは人間的な要素が必要だと思います。人間的な要素というのは、身近で信頼感があるということです。良い商品というのは結局「信頼」という要素に帰結します。AIは、人間がすでにオンラインで作成したコンテンツと、人間がこれらのアプリを通じて消費しているコンテンツをつなぐ仲介者のような存在です。情報の権威のようにAIを使うのではなく、情報を仲介するものとして向き合っていくべきです」

■Q.こうした強みは日本でどのようなメリットがありますか?

アラヴィンド・スリニヴァサCEO
「ツイッターが流行り始めたころ、多くの人は“検索ツール”として活用していました。その中でも、ほとんどのユーザーは日本からでした。調べるという行為が多く、また、それに長けている日本のユーザーに対して、我々のサービスは必ず役立つと確信しています」

■Q.日本へのメッセージは

アラヴィンド・スリニヴァサCEO
「AIは今後、言うまでもなく急速に発展していくことでしょう。私はそうした進化は我々の生活を豊かにし、輝かしい未来を創っていくと信じています。だからこそ、進化を恐れずに最新の技術に触れ、日本にはtrendsetter(流行をつくる人)になってほしいです」

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