リクルートは決済サービス「エアペイ」の顧客に法人口座の開設を促す提携をする

リクルートは7日、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクの法人口座開設の仲介を6月中にも始めると発表した。リクルートの決済サービス「エアペイ」を使う企業に対して、銀行口座開設の営業を仲介する。

エアペイは2024年3月末時点で中小の飲食店など47万5000件で使われている。これらに対してメガバンクの口座開設を促す。

現状、メガバンクと取引がない中小企業も多いが、エアペイを使う企業の同意を得たうえでエアペイ利用時の与信データなどをメガバンク側と共有する。データは銀行の与信にも活用できることになるため、中小企業はメガバンクの口座を開いたり、融資といったサービスを受けたりしやすくなる。

エアペイは飲食店などで活用されている

リクルートは今回新たにメガバンクの口座を開設した企業に、決済代行者としてリクルートが立て替える代金を企業に入金する回数を従来上限の月3回から6回に増やすほか、法人向けインターネットバンキングの利用料を免除するといった特典を付ける。リクルートは利用企業の資金繰り改善にもつながるとみている。

リクルート傘下で金融サービス仲介を手掛けるリクルートペイメント(東京・千代田)は22年、銀行などの融資や預金サービスなどの金融関連サービスの仲介が可能になる業者として登録された。

三菱UFJ銀行との連携では、同行が提供するオンライン完結型の中小企業向け融資サービスの仲介も24年中に始める予定だ。リクルートは21年以降、同行と共同出資するキャッシュレス決済ブランド「COIN+(コインプラス)」も手掛けるなど金融分野を拡充している。

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