東京商工リサーチ(TSR)は7日、京都府福知山市に福知山支店を開設し、7月に営業を始めると発表した。京都府内では京都支店に続く2カ所目の支店となる。関西2府4県で支店を開設するのは2018年4月の堺支店(堺市)以来約6年ぶり。経済活動の正常化や企業倒産の増加に伴い与信管理を中心に企業データに対する需要が高まっていることから、京都府福知山市、綾部市以北のエリアでの地域密着サポートを充実させる。
TSRが同日発表した5月の京都府内の企業倒産状況によると、倒産件数は前年同月比60%増の32件と、6カ月ぶりに30件を上回った。負債総額は15億1500万円と62%増えた。新型コロナウイルス禍に対応した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済などで「資金繰りが限界を迎えるケースは今後増える」(TSR京都支店)と予想する。
帝国データバンク(TDB)が同日までに発表した5月の京都府内の企業倒産集計は、倒産件数が前年同月比88%増の32件、負債総額は約2.3倍の18億2200万円だった。24年1〜5月の累計では、倒産件数が139件と前年同期比約1.4倍、負債総額は131億6000万円と約1.9倍に膨らんだ。「今後も倒産は高止まりが続く」(TDB京都支店)と予想している。
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