人材は、「企業が育てるのか」「自分で成長していくのか」。
企業を悩ませる人材不足の問題に働く人々はどう向き合っているのか。
団体役員(60代):
いま育てようとは思っているが、なかなか難しい問題。離職者が多い。
機械系の営業(40代):
中途採用だろうが新入社員だろうが、体系だった教育プログラムを会社に作ってもらっている。
転職サービスなどを提供するパーソルキャリアの調査機関が行った人材育成の意識調査。
人材の育ち方の価値観について聞くと、「自分で成長していくもの」派と「企業が育てていくもの」派の比率は、ほぼ真っ二つに。
一方で、「職場に人を育てる環境がある」と感じる人は約6割を占め、「研修や制度の充実」「適切なフィードバックがあったとき」といった理由が上位に入った。
外科医(20代):
一件一件の手術に対して、『きょう、こうだったね』と(反省会が)あったりする。もちろん会社で(チャンスを)提供する場もあるが、どれだけ利用できるかが大事。
外資・製造業(30代):
中途で入る人が多く、即戦力って感じなので、自分で成長していくものだと思う。
学校職員(50代):
(同僚には)資格がない人もいるので、どう対応したらいいか教えながら。(Q.自分で成長するもの?企業が育てるもの?)両方だと思う。自分の向上心がないと上にはいけないし、そういう環境が私を育ててくれる。
こうした声がある中、こんな声も。
機械系の営業職(40代):
昔の方がはっきり言ったり怒鳴ったりと普通にあったと思うが、今はハラスメントとか多様性だとか、価値観が全く変わってしまったので仕方がない。
しかし、上司や先輩からのフィードバックに関する質問に「はっきり言われたい」と答えた人は76%。
自分だと分からない気付きや、将来につながると考える人が多い結果となった。
交通インフラ系(新卒):
だめなものはだめと言ってもらいたいし、こうした方がよいとズバズバ言ってほしい。新人のうちにメンタルがへし折られるくらい怒られる経験があってもいいのかな。
鉄骨業の営業(新卒):
自分は言われたい。現状、自分がどうなのか知ることによって成長していける。言われることによって、自分自身が必要とされていると感じる。
外資・製造業(30代):
僕ははっきり言われたい。欲を言えば飲みニケーションみたいな形で、会議室とか堅苦しい雰囲気とかでなくて、みんなの前だと受け止められない。
内科医(20代):
落ち込んでも1日でどうにかなるんで、 悪いことがあったら、ぱっと言ってくれた方が早めに直せる。30、40歳になって言われなくなる方が手遅れ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。