ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)はデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める「ちゅうぎんDX戦略」を策定した。人工知能(AI)の活用や事務の自動化によって管理業務の量を4割減らし、営業や成長戦略などの領域に人材を振り向ける。顧客のDXをサポートする体制も整え、DXによる収益目標を2030年度に100億円とする。

事務などについて1500人分の業務を可視化し、600人分の業務を減らすめどがたった。削減する業務量は2026年度までの現中期経営計画の目標より1割増やした。商圏拡大や新規事業創出にも取り組み収益を高めることをめざす。

顧客体験の向上にDXを活用する。住宅ローンの審査はこれまで3日ほどかかっていたが、最短30分程度で回答できるようにする。申し込みから契約まで非対面で完結できる仕組みを構築し、サービスエリアを拡大する。

取引先向けには、DXのノウハウを提供したりデータ分析などのツールを利用できるポータルサイトを構築したりする。

異業種との連携にも力を入れる。教育関連企業とは、地域の人材と事業者をつなぐリスキリング(学び直し)のプラットフォームを構築する。同社は「DXの最後の担い手は人。どのように我々の地域において人材を確保するかが重要」とする。

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