香川銀行本店で開かれたセミナー(29日、高松市)

トモニホールディングス(HD)は香川県・徳島県の企業を対象に、メタバース(仮想空間)上の電子商取引(EC)をテーマにセミナーを開いた。ANAHD子会社のANA NEO(東京・港)と共同で、メタバースの現状や可能性などを解説した。取引先のメタバース活用を支援し販路拡大につなげる。

29日にトモニHD傘下の香川銀行本店(高松市)でセミナーを開いた。ANA NEOはメタバースのプラットフォーム「ANAグランホエール」を運営する。同社の冨田光欧社長は開発の経緯や将来像を説明し、「仮想空間とリアルをつなぎ、地域を創生するのが我々の使命」と話した。

同サービスでは自身のアバター(分身)を操作して全国の特産品を購入したり、バーチャル旅行をしたりできる。トモニHDの傘下2行はANA NEOと業務提携し、取引先の出品や販路開拓を支援している。

セミナーには20人ほどの経営者が参加し、要冷蔵商品の取り扱いやイスラム教の教義に沿った「ハラル」への対応についての質問があった。講演後には参加者がスマートフォンアプリを使い自身のアバターを操作する体験会も設けた。

トモニHD傘下の徳島大正銀行も同様のセミナーを30日に開催した。

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