4月10日、台湾の鴻海精密工業は、大幅な経営体制見直しの一環として最高経営責任者(CEO)の輪番制を導入し、次世代の人材育成を図ることを検討している。写真は同社の劉揚偉会長兼CEO。台北で2月撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)
台湾の鴻海精密工業は、大幅な経営体制見直しの一環として最高経営責任者(CEO)の輪番制を導入し、次世代の人材育成を図ることを検討している。事情に詳しい3人の関係者がロイターに明かした。
世界的にCEOの輪番制を採用している企業は少ない。ただアナリストの話では、人材を育てられるだけでなく、経営陣のチームワーク向上などのメリットが期待できる。
関係者の1人は、株主から会長とCEOの職務を分離して企業統治の改善を目指せと繰り返し求められていることに対応した計画だとも説明した。
電子製品の受託生産世界最大手で米アップルのサプライヤーとしても知られる鴻海は、2019年から劉揚偉氏が会長兼CEOを務めている。
同社上層部は数カ月間にわたってCEOの輪番制を議論しているもよう。2人の関係者によると、一案として4人のCEOが半年ごとに交代する仕組みが浮上しているが、まだ最終的にどうなるかは固まっていない。
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