スマートフォンのメーカーとして知られる中国のシャオミ(小米)が、BEV事業に参入を開始した。「まあEVもバッテリー使うけどね……お手並み拝見」なんて思っていたら、そのお手並みが度肝を抜く内容だった!! やるな、シャオミ!!

※本稿は2024年4月のものです
文:角田伸幸/写真:Xiaomi公式サイト、NISSAN、Tesla
初出:『ベストカー』2024年5月26日号

■BEVのダークホースが主役に躍り出るかも!?

シャオミ第1号車「SU7」。2WDモデルが453万円からというバーゲン価格も驚愕

 スマホで知られる中国シャオミ(小米)がEV事業に参入した。「スマホメーカーのEVなんて」と甘く見るのは危険かもしれない。調べれば調べるほど、その取り組みが「ガチ」であることがわかるからだ。

 なかでもスゴイと思わせるのが駆動モーターだ。第1号車「SU7」に積まれたモーターは、自動車エンジンに例えて「V6」と呼ばれるのだが、許容回転数を聞いて驚く。なんと2万1000rpmなのだ。

 モーターの回転数と聞いてもピンとこないかもしれないが、たとえば日産リーフのモーターの最高回転数は1万390rpm。最速EVと言われるテスラモデルSプラッドがおよそ2万rpmだ。SU7の技術はプラッド並みなのだ。

 話はこれだけじゃ終わらない。シャオミは2025年に、「V8」に相当するモーターを発表するという。その最高回転は2万7200rpm。最高出力は425kW(578ps)、最大トルク635Nmを誇るから恐ろしい。

 さらに続きがある。シャオミは2023年暮れの技術発表で、カーボンスリーブローターを使った試作モーターを展示した。このモーターの回転数はなんと3万5000rpm。EV用モーターとしては最先端を突っ走るスペックだ。

 電気モーターやエンジンの出力は「回転数×トルク」で決まるから、高回転型のモーターはより小さいトルクで同じパワーが得られる。これはモーターの小型化に繋がり、EVのエネルギー効率に大きく影響する。

 日本でもモーターの高回転化は課題の一つで、5万rpm回るモーターを作ろうという取り組みもある。シャオミに負けず、傑作モーターを作ってほしい!

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