2024年5月23日、日本自動車工業会は都内で記者会見を開いた。下請け業者への部品取引価格の適正化について「全力で改善に取り組む」と述べたほか、本来、今年(2024年)は休催年ではあるが、「いい流れを途切れさせたくない」(片山正則自工会会長)という狙いを込めて、2024年10月15日(火)、16日(水)、17日(木)、18日(金)の日程にて、幕張メッセ(千葉)で「ジャパンモビリティショー2024」を開催する、と公表された。

文:ベストカーWeb編集部/画像:日本自動車工業会

■今回は「ビジネスの出会いの場」

「皆さまと一緒に、夢のあるイベントにしたい」

 自工会の片山会長は、会期累計入場者数100万人を超えた前回(2023年)の「ジャパンモビリティショー2023」での「モビリティ産業同士の出会いの場」としての機能を継承するイベントを目指し、これまで1年ごとの開催だったサイクル(2024年は休催年)を変更し、今年(2024年)10月15~18日の日程で「ジャパンモビリティショー2024」を開催する、と発表した。

自工会会見で公開されたスライド。日程、場所、開催時間、共催(「CEATEC」)イベントなどが合わせて発表された

 同時に、今回はあくまでビジネス向けイベントであり(平日のみの開催であるのもその狙い)、「未来を創る、仲間づくりの場」であると定義。来年(2025年)は従来の「モーターショー」らしいショーケースイベントとして、一般ユーザーの来客を歓迎する「乗りたい未来を、探しにいく場」として、今後、毎年交互に実施してゆくことも合わせて発表された。

 出展社の募集概要やイベントの詳細はこれから順次発表されてゆくが、記者との質疑応答によると、

(1)前回(2023年開催)に実施された「スタートアップ企業によるピッチコンテスト(取り組みをプレゼンし、優勝企業に事業支援金として資金提供)」が大変好評だったので、この「自動車メーカー側からのリバースピッチ(メーカーが困りごとや課題をプレゼンし、対応可能な企業が参画に手を上げる)」をやりたい

(2)各自動車メーカートップ登壇のもとでの「討論会」も大変好評だったので、自工会の正副会長出席のもと、特定のテーマに対して社会への討論会も実施したい

(3)参加企業は150社くらいを期待しており、出展概要、募集も早急に手配したい

(4)イベントへの入場については、あくまでビジネスイベントであることを踏まえて「事前登録制」としたい(チケット一般販売するかどうかは検討中)

(5)そもそも今回は休催年であり、ビジネス中心のイベント。本開催かつ大成功だった前回(2023年)と並べられ、期待されるといささか厳しい。「ジャパンモビリティショー」という名称についても、このまま「第2回ジャパンモビリティショー」というのを前面に押し出していいかという議論がある(変更または別のメイン名称を付ける可能性がある)。イメージとしては「表」と「裏」、今年は「仕込みの場」と考えており、来年の本開催につなげたい。ここはメディアの皆さんにぜひご協力をお願いしたい

 との内容も合わせて公表された。

 まだまだこれからさらに詳しい話が決まってゆくと思うので、順次調査し、ご報告いたします。楽しみ。

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