そろそろエアコンが活躍する季節だが、車内の空調管理は外気導入と内気循環が切り替えられることはご存じだろうか。空調は車内の居心地も左右するので、それぞれのメリットとデメリットを把握しておこう!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(トビラ写真=umaruchan4678)

■輸入車には外気導入ボタンがないものも

左下の赤枠で囲った部分が内気循環/外気導入の切り替えボタン(Waldfoto@Adobestock)

 現在のクルマには空調機能がある。外気を取り入れたいときは「外気導入」、外気を遮断して空気を循環させたいときは「内気循環」を選ぶ。

 操作法だが、ダッシュボードなどにボタンがあるはず。クルマの横向きシルエットで外からの矢印が描いてあれば外気導入、同じシルエットで車内を循環する矢印があれば内気循環のボタンだ。

 輸入車には外気導入のボタンがなく(外気導入がデフォルト)、内気循環のボタンだけがあるものや、3つの矢印が円環を描いた内気循環ボタンもある。

 それぞれの特徴だが、外気導入は車内の温度や湿度を外部に近づけることができる。たとえば炎天下に駐車したクルマでエアコンを始動した直後は外気を取り入れることで(窓も全開にして)車内温度が下がりやすくなるし、ガラスが曇ったときも湿度を下げやすくなる。

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■内気循環だと眠気が増すことも

内気循環だと車内の二酸化炭素濃度が高まり眠気が高まる(comzeal@Adobestock)

 いっぽうで適温になった車内の温度をキープしたいときは、外気導入は適さない。暑い、あるいは寒い外気をいちいち冷やしたり暖めたりする必要があるため、エアコンの負荷が高まり燃費が悪化してしまうためだ。

 そんな時は内気循環にするのがオススメなのだが、さらにトンネル内を走るときや、バスやトラックといったディーゼル車の背後を走るときなども内気循環が有効だ。

 そんな内気循環にもデメリットはある。JAFのテストなどから長時間内気循環にしておくと、車内の二酸化炭素濃度が高くなることが明らかにされているのだ。二酸化炭素濃度の上昇は、眠気やひどい場合は頭痛を引き起こす原因にもなるから、定期的に外気導入に切り替えるのが正解だろう。

 内気循環/外気導入はエアコンの「AUTO」モードと連動しているケースもある。必要に応じて手動で切り替えて快適なドライブを楽しもう。

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