埼玉県鴻巣市の関東工業自動車大学校で4月27日、恒例となっているクラシックカーフェスティバルが開かれ、来場者たちは様々な名車や旧車の同乗体験などを楽しんだ。

自動車整備の専門学校が主催する人気のイベント。日本旧軽車会(吉崎勝会長)をはじめ、全日本ダットサン会や埼玉クラシックカークラブなどが協力し、国内外の貴重な車両約280台が集まった。

クラシックカーを見学するだけでなく、同校のテストコースで同乗体験できるというのがこのイベントの魅力だ。日本に1台しかない超小型自動車(マイクロカー)ツェンダップ『ヤヌス』や、80年近く前に製造されたMGの小型スポーツサルーン『Yタイプ』、マツダ最初の4輪乗用車となった『R360クーペ』、国産初の200km/hオーバーカーであるダットサン『フェアレディ2000』といった希少車が多く、来場者の長い列ができた。

千葉県から父親と来たという小学5年生男子は、大好きな「ハチロク」ことトヨタ『カローラレビン』に乗ることができ「すごく居心地が良くて速いし、ほんと凄かった」と笑顔。父親も「『バモスホンダ』やスバル『ドミンゴ』など乗る機会のないクルマに乗れて満足です」と、親子ともども嬉しそうだった。

「参加していただくドライバーさんの年齢は最近30代や40代の方が増え、同時に来場者も家族連れなどが多くなりました」というのは、同校のイベント責任者である内田義則先生。校内ではクラシックカーのほか埼玉トヨタ、コーンズモータース、関東マツダなどの出店があり、来場者は同校の整った設備も目に触れることに。「整備業界の年収や働く環境も良くなっていますので、このイベントを通じてそんなことも知ってもらえれば」と話していた。

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