ゴールデンウィークの最中、高速で渋滞にはまっていると、バイクが間をすり抜けていった。そんなバイクの走り方だが、「追い越し」と「追い抜き」の意味が違うってご存じだろうか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=xiaosan@Adobestock)

■センターラインをまたぐかどうかがカギ

渋滞をすり抜けられるバイクは羨ましいが……(xiaosan@Adobestock)

 渋滞するクルマの間をすり抜けてバイクが走っていった。このことを「追い越し」とか「追い抜き」というが、道交法的には両者は使い分けられている。

 まずは追い越し。これは後方の車両が、車線変更をして(=センターラインや車線境界線をまたいで)前方車の前に出ることをいう。

 となれば想像が付くだろうが、いっぽうの追い抜きは、車線変更をしないで(=センターラインや車線境界線をまたがずに)前方車の前に出ることを指す。

 道路の車線幅には決まりがあるから(たとえば高速道路の車線幅は3.25~3.75m)、自動車が「追い抜き」をすることはほぼ不可能。つまり追い抜きはバイクだけができる専売特許ということになる。

 クルマに乗っていると「ここは追い越し禁止だからあのバイクは交通違反では?」といった場面に遭遇するが、そんな場合でも同一車線内だけを使って前に出たならば、バイクは違反ではないということになる(無謀な追い抜きはもちろんご法度だが)。

 イライラは事故にも繋がる。乗り物それぞれの特性を理解して、気持ちいいドライブをしたいものだ。

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