イタリアのベネリは、ミラノショー(EICMA)にて新モデルを発表した。400ccの新型水冷Vツインエンジンを搭載するボバースタイル、「レオンチーノ ボバー400」だ。

  文/Webikeプラス編集部  

新設計Vツインエンジンのミドルボバーは日本にもやってくる!?

 ベネリは戦前から続くイタリアの名門ブランドで、現在は中国・銭江モータース参加で積極的な新モデル投入を行っている。今回ミラノショーで発表された新モデルは、従来そのラインナップになかったクルーザースタイルだ。注目したいのは、新設計となる60°Vツイン水冷エンジンを搭載している点で、排気量は384.5ccと、日本の普通二輪免許でも運転できるミドルクラス。出力は最高34.5馬力、最大トルク36Nmと発表されている。

 ディテールを見ると、15リットルのタンクには、「レオンチーノ」シリーズ共通のベネリシリーズのエンブレムを装備。シートはシングルで、ボバ―の特徴といえるカットされたアルミ製リアフェンダーは迫力のスタイリングを実現している。必要に応じてピリオンシートの装着も可能だ。シート高は730mmで、スタイル通りの足付き性のよさを発揮するだろう。

 サスペンションはリアにツインショック、フロントに倒立テレスコピックフォークを装着。ホイールは16インチで、バーエンドミラーを標準装備するほか、メーターには丸型カラーディスプレイを採用。灯火類はフルLEDで、さらにヘッドライトは個性的なスクエアタイプのレンズにデイタイムランニングライト(DRL)も備えている。カラーはデザートタン、ミッドナイトブラック、オニキスグレーの3色が用意されるようだ。

 このレオンチーノボバー400はヨーロッパでは2025年に発売される予定で、現在は日本での導入予定は発表されていない。しかしベネリのモデルは日本にもプロトから導入がなされており、国内でも購入が可能だ。400ccクラスのクルーザーといえば、国内メーカーではカワサキ「エリミネーター」のみしか選択肢のない状況のため、本モデルに注目したいライダーも多いだろう。続報に期待したい。

 

 

 

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