ポルシェはSUVの『マカン』新型が、欧州の新車安全性評価プログラム「ユーロNCAP」において、最高評価の5つ星を獲得したと発表した。
ユーロNCAPは、自動車の安全性を評価し比較するための標準化されたテスト手順。2~3年ごとにテスト基準が見直され、要求水準は継続的に高まっている。今回のテストでマカンは、全ての試験分野で高得点を記録し、特に歩行者や自転車利用者の保護効果が高く評価された。
マカンの安全性能開発には、約150人の開発者、エンジニア、テスターが関わり、開発プロセスは約3年を要した。車線逸脱警告システムや車線変更アシストなどの運転支援システムが、特に高速道路での安全性向上に貢献している。
新しい機能として、ドアを開ける際に後方から接近する車両への視覚的な注意喚起を行う乗降警告システムが搭載された。このシステムは、自転車利用者との衝突リスクがある場合にドアの開放を遅らせ、危険を最小限に抑える。
ポルシェ マカン 新型ユーロNCAPのテストでは、6~8週間にわたり、テストトラック、実験室、公道で車両の性能が評価される。6台のテスト車両のうち4台が衝突試験に使用され、安全支援システムはロボットを使用した高精度の走行テストで評価される。
新型マカンは安全支援システムの評価で78%という数値を達成した。また、弱い立場の道路利用者の保護率は83%、乗員と子供の保護率はそれぞれ90%と評価された。
ポルシェは法律で要求される水準を超える性能を持つ新しい運転支援システムを常に開発・テストしており、今後も自動車の安全性向上に取り組んでいく、としている。
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