マツダは4月18日、3列シートの新型SUV『CX-80』を欧州で発表した。CX-60に続き、欧州向けの「ラージプロダクトグループ」の第2弾となるこのモデルは、同社の欧州ラインナップで最も広い室内空間を誇り、新たなフラッグシップと位置づけられている。

日本のミニマリズムを追求した「魂動(こどう)」デザインの進化形であるCX-80は、余計な要素を排除し、シンプルな美しさを目指している。マツダのデザイナーと職人たちの「ハンズオン」アプローチにより、「クラフテッド・イン・ジャパン」を実現し、日本ならではのスタイルと造りの哲学を体現している。

全長約5m、ホイールベース3mを超えるCX-80は、CX-60よりも長く、高く、ホイールベースも大幅に長い。3列目のシートは平らに折りたたむことができ、2列目のシートは3種類のレイアウトが可能だ。

CX-80が搭載した最新技術には、車内のアレクサ1ボイスコントロール、オフラインとオンラインのサービスを組み合わせた新しいハイブリッドナビゲーションシステム、トレーラーを接続するトレーラーヒッチ・ビューシステムなどがある。

パワートレインは、環境性能に優れたe-SKYACTIV PHEVと、効率的なディーゼルe-SKYACTIV Dの2種類が用意されている。PHEVは合計327ps/241kW、500Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速は6.8秒、最高速度は195km/h、電気のみでの走行距離は60km、WLTP燃費は1.6L/100km、CO2排出量は36g/kmだ。ディーゼルは249psを発揮し、0-100km/h加速は8.4秒、最高速度は219km/h、燃費は5.7~5.8L/100km、CO2排出量は148~151g/kmである。

どちらのパワートレインも、8速ATとマツダのi-Activ AWDシステムを組み合わせている。また、CX-60で先に導入されたMi-Driveシステムも採用され、4つのドライブモード(PHEVはEVモードも含む)を選択できる。

CX-80は、快適な乗り心地と安定した姿勢、車体の均一なコントロールを実現するために、前輪にダブルウィッシュボーン、後輪にマルチリンクのサスペンションを採用した。常時四輪駆動システムは、AWDの安定性と後輪駆動のコーナリング特性を組み合わせている。牽引能力は2500kgを持つ。

安全性に関しては、i-Activsense 運転支援システムを搭載し、Euro NCAP安全評価は5つ星をめざしている。安全機能には、CTSと新しいUnresponsive Driver Support、SBSと新しい前方衝突軽減システム、ELKと新しい対向車回避支援システムなどがある。

CX-80の予約販売は5月に開始され、秋からは全てのマツダディーラーで販売される予定で、価格は6万1235ユーロ(約1040万円)からとなっている。

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