初代ルノー5ターボがデビューを飾ってから44年。長い年月を経て、WRCで活躍した名車が、EVになって復活を遂げる。ガソリンから電気と原動力は変わったが、スペックの過激っぷりは健在。ヤバいね!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Renault

■EVになって走り始めたセカンドライフ

ルノー5ターボ3Eは、リヤアクスルに2基のモーターを搭載した後輪駆動EVとしてデビューする予定

 グループB規定のマシンが死闘を繰り広げてきた、1980年代のWRC。参戦するマシンは、どれも過激なスペックの持ち主。それゆえ、ラリー中にはクラッシュが相次ぎ、死者も出てしまうほど。あまりの危険さに、グループB規定は廃止されてしまった。

 そんなグループB規定で戦っていた1台がルノー5ターボ。フランスでは5を「サンク」と読むことから、サンクターボの愛称でも親しまれている。グループB規定マシン参戦のために作られたホモロゲーションモデルは、登場から40年近くが経過した今でも高値で取引されている。

 2022年、ルノーは新時代コンセプトカーを謳った現代版のサンクターボを提案。レトロテイストな見た目と高いパフォーマンスを伏せ持つモデルとして注目を集めたものの、市販化については深く言及されなかった。

 ところが2024年12月、Amazonプライム・ビデオで配信されるドキュメンタリーシリーズ「Anatomy of a Comeback」にて、2025年にデビューを予定している市販用の「ルノー5ターボ3E」を世界初公開。本当にこの姿で世に出るなんて、びっくりしたなぁ!

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■過激なスペックに惚れろ!!

初代5ターボ同様に、フロントフェンダーの張り出し具合がえぐい!

 ルノー5ターボ3Eは、モータースポーツの世界を彷彿とさせるルックスに仕立てられている。フロント/リアフェンダーの張り出し具合は、ルノー5ターボや5ターボ2そのものだ。その一方で、スクエアタイプのフロントヘッドライトなどは、最新のルノーデザインに改められている。

 また、5 ターボ最大の特徴ともいえるリヤのエアインテークには、現代的な充電用ポートを装着。電動パワートレインを冷却するために設計されている。そのほか、特注のカーボンモノコックシャーシを採用しているの見逃せないポイントだ。

 気になるスペックだが、初代5 ターボがリヤミッドにエンジンを搭載した後輪駆動だったことをオマージュ。5 ターボ 3Eは、リヤアクスルに2基の電気モーターを配置した後輪駆動レイアウトを採用した。その結果、最高システム出力は500PSオーバーで、0-100km/h加速は約3.5秒を誇るという。

 ルノーは今後、5 ターボ 3Eはのデビューの向けて様々な盛り上げ企画を用意している模様。EVになって、新たな伝説を作る日は、すぐそこまで来ているかもしれない。

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