ホンダは米国でのハイブリッド車販売25周年を迎え、1999年12月に発売された初代『インサイト』が、現在でもEV以外で最高の燃費性能を維持していると発表した。
初代インサイトは、米国で初めて販売された量産ハイブリッド車として知られている。最新の環境技術を結集して開発されたこのモデルは、今でも非EVとして最高の燃費性能を誇っている。EPA(米国環境保護庁)の燃費評価では、高速道路走行時に70mpg(約29.8km/リットル)という驚異的な数字を記録している。
初代ホンダ インサイト初代インサイトは、日本の高根沢工場で『NSX』や『S2000』といったスポーツカーと同じラインで生産された。1.0リットルガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システムを採用し、軽量アルミニウムボディと高度な空力設計により、驚異的な燃費性能を実現した。
空力性能にも特別な注意が払われ、量産車としては世界最高レベルの低抵抗係数0.25を達成。アルミニウム技術の活用により、ボディ重量はスチール製の『シビックハッチバック』(当時)と比べて約50%軽量化されながら、ねじり剛性は38%向上させた。
初代ホンダ インサイトホンダのハイブリッド技術は、この25年間で大きく進化を遂げ、現在、ホンダブランドの販売台数の25%以上をハイブリッド車が占めている。『シビック』、『アコード』、『CR-V』といった主力モデルには、ホンダの2モーターハイブリッドシステムが搭載。初代インサイトで培われた技術は、現在のホンダの電動化戦略の礎となっている。
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