春先から四駆好きをざわつかせてきたトヨタの新型4ランナーの詳細がついに公開された。北米での価格は4万770ドルからで、2025年初頭から発売される。ランクルもいいけど、ハイラックスサーフに憧れた世代としては、後継モデルの4ランナーはやっぱ気になるなあ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
■全部で9グレードという多彩なラインナップ
2024年4月にヴェールを脱ぎ、あまりのカッコよさに日本国内でも話題を呼んでいた6代目4ランナー。かつてはハイラックスサーフとして日本でも一世を風靡したクルマだが、こいつの詳細がついに明らかになった。
まず価格だが、ベースグレードの「SR5」で4万770ドル(約620万円)、もっとも高い「TRD Pro」および「Trailhunter」が6万9900ドル(約1060万円)。これ以外も合わせて計9つのグレードがあり、エンジンは2.4リッターターボのi-FORCE(287ps/430Nm)と、そのハイブリッド仕様のi-FORCE MAX(326ps/630Nm)という2つから選べる。
具体的なグレード名だが「SR5」「TRD Sport」「TRD Sport Premium」「TRD Off-Road」「TRD Off-Road Premium」「Limited」「Platinum」「TRD Pro」「Trailhunter」となり、前の3つがガソリンターボ、後ろの3つがハイブリッド、中間の3つは双方のパワーユニットをチョイス可能だ。
駆動方式はグレードによって2WD(FR)、パートタイム4WD、フルタイム4WDが選べる。2WDはTRD SportとTRD Sport Premium、Limitedに設定、フルタイム4WDはLimitedとPratinumで選べる。
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■かつてのハイラックスサーフの面影も……
新型4ランナーのボディサイズだが、全長4950mm、全幅1981mm、全高1844mm(ルーフレール除く)、ホイールベース2850mm。プラットフォームはランクルファミリーと共通のTNGA-Fだ。
エクステリアは頑丈さを現代風に解釈したRAV4に近いが、Cピラーからラゲッジサイドウインドウにかけてはハイラックスサーフの伝統を感じることができる。ガラス部分だけが格納できるリアゲートも健在だ。
足回りはグレードによってセッティングが異なるが、PratinumとLimitedにはアダプティブ可変サスペンションがおごられる。TRD Off-Roadグレードはホイールトラベルを延ばして放熱性を高めるビルシュタインのモノチューブショックと、縮み時の減衰力を徐々に高めるエンドストップコントロールバルブを備える。
TRD Proは、高速オフロード性能を向上させるリモート リザーバー付きのTRD チューンFOX QS3を搭載、Trailhunterには、オフロード制御と荷重運搬能力を最適レベルに調整したリモートリザーバー付きの Old Man Emu鍛造モノチューブショックが備わる。
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■悪路走破性はもはやランクルと同レベル!?
最新のオフロードモデルだけあって、電子デバイスもふんだんに盛り込まれている。
まずはランクル250で評価の高かったSDM(スタビライザー・ディスコネクト・メカニズム)。TrailhunterとTRD Proに標準装備で、スイッチ一つでスタビライザー機能をキャンセルし、オフロード時の車体の横揺れを低減できる。
マルチテレインセレクトは、4WD-High と 4WD-Low の両方で機能し、泥、土、砂などのさまざまな地形でホイールスピンを制御するのに役立つ。さらに低速オフロードクルーズコントロールとして機能するトヨタの次世代 CRAWL コントロールテクノロジーも採用されている。
TRD Off-Road、TRD Pro、Trailhunterの車内には14インチという大型タッチスクリーンがあり、マルチテレインモニターが表示できる。車両の周囲の潜在的な障害粒などを把握する際に便利だ。
さて、いかがだろうか。ここまで見てくると、新型4ランナーは、かつてのピックアップベースの派生モデルではなく、もはやランドクルーザー並みのオフロード性能を備えた高性能4WDであることが分かる。その優れた走りを日本の道でも試してみたいが、日本への正規導入は叶わないものだろうか……。
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