トヨタ自動車は12月5日、レクサス『RX』のAHSユニットのリフレクタ取付部の強度検討が不十分で、走行用前照灯が点灯しなくなるおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。

対象となるのは2019年7月17日~2022年9月22日に製作された3車種・10形式の計1万9066台。AHS(アダプティブハイビームシステム)とは、周辺環境と運転状況に応じて、ハイビームの配光を制御し、前方視界確保を補助するシステムのこと。

運転支援装置のAHSにおいて、配光を制御するAHSユニットのリフレクタ取付部の強度検討が不十分だったため、加工油が付着した状態での高温環境下で長時間使用すると亀裂が生じることがある。そのため、亀裂が進行して破損し、警告メッセージが表示され、走行用前照灯が点灯しなくなるおそれがある。

改善措置として、使用者に当該不具合について周知し、警告メッセージが表示された場合は、左右前照灯の製造番号を点検し、該当する場合はAHSユニットを対策品と交換する。なお、交換用部品の準備に時間を要することから、部品の準備ができ次第、使用者に改めて案内し対策品に交換する。

不具合の発生件数は50件で、事故は起きていない。

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