10月の上旬、近所の大手回転寿司に夕飯を食べに行き、お腹いっぱいにしてクルマへ戻る途中に目を惹くクルマが停まっていた。何だこのクルマ……? 見たことあるような無いような。そこから一気にこの計画は進むのであった。

◆出会いは突然訪れる。それを掴むかスルーするかは自分次第

現在の愛車『プリウス“クロス”』は5年ほどかけてカスタムしていき、走行距離も12万kmを越えた。機関的には全く問題無いけれど、ここからカスタムしていくと相当な大技が必要で、半端な気持ちでは改造することが出来ないと思っている。年始に車検を通したばかりで、次の車検は通さず乗り換えかなとは考えていたけれど、今すぐどうこうという話では無い。

ただ、出会ってしまったら仕方の無いことで、調べれば調べるほど面白そうだなと思い始めて自己催眠状態に陥っていく。車種を調べて大手中古車サイトで相場を調べると想像よりも高い……。想定の倍以上になっていて驚いた。

そして情報を集めるべくネット検索をグリグリしていて行き着いたのがオークション代行という存在。全国に100か所以上あるオークション会場に出品されているクルマの入札を代行してくれるサービスで、店舗とは比べものにならない数から対象車種を探すことが出来る。モノは試しということでサクッと登録手続きを開始するのであった。

◆オークション代行を使ったメリット・デメリット

今回お願いしたオークション代行サービスは保証金的な登録料5万円弱を預けることで、対象車種の出品状況を日々リスト化したものが送られてきて、年式・型式・走行距離・車検・評点が記載されており、その中で気になるクルマが出てきたときに問い合わせると内外装の状態を教えてくれる。

想像以上希の少車だったこともあって希望に合う車両が毎日出てくる訳じゃなく、本当にタイミング次第という感じ。別に急いでいる訳じゃ無いから半年~1年ぐらいで見つかればいいなぐらいの感覚で始めてみた。ある程度のオークション落札相場が見られるサイトを見つけていたので大体これぐらいであろうと予想していき「●●番の車両に●円まで入札してください」と依頼を出せばひとまず手続きは完了となり、後は結果を待つことになる。

数日かけて何台か入札を行い、結果落札して感じたメリット・デメリットを出してみると……。

●メリット

・よっぽど変なクルマじゃなければ数多くの出品車から選ぶ事が可能。落札出来るかは別問題だけれど。
・自分が納得出来る金額で入札をするので相場をしっかりと調べれば高値掴みする事は無い。
・時期や車種によって大きく変わるけれど、今回に関しては設定した金額上限より2割ほど安く落札出来た。

●デメリット

・なんと言っても実車が見られない。オークション会場によってはオプションで下見代行をやっている所もあるけれど、それでも人の目で確認することになる。車両状態表で「A●/U●」などキズや凹みの状況をある程度把握出来ても現車を見るまで不安はある。
・初度登録から13年を越えていると保証対象外となり、納車後に何かあっても自己責任となる。
・希望車種が1日に数台あった場合、全てに入札するわけにはいかず絞らないと「全部落札できちゃいました!」なんて状況にもなりえちゃう。

オークション代行をオススメ出来るのは、欲しい車種が絞れている人であり、納車されたクルマが思っていたのと若干違う状態でも受け入れられる寛容さがあって、少しでも安く自分が納得する金額で欲しいと思う人かと。初度登録13年以内であれば保証が付く場合が多いし、有料の延長保証もあったりした。逆に13年超のクルマが欲しい人は何かあっても自分で対応出来る人じゃないと怖いと思うので価格以外の部分も考慮して欲しい。

◆で、実際に何を買ったのか。時代を先取りしすぎたこのクルマを購入

オークション代行って実際どうなの? デモカー入れ替えを機に初めて使ってみた

そして今回落札したのがホンダ『クロスロード』というクルマ。2007年に登場して3年半で販売終了という当時の不人気ぶりで、その頃を思い出しても記憶に残っていないクルマだった。

ただ、今見ると角張ったボディにわりとイカついオーバーフェンダーで、SUVブームの今ならもっと売れていたんじゃない? と思える。3列シート7人乗りSUVという希少性もあるし。このクルマならちょっと手を加えればそれっぽく楽しめそう、というのが決め手となり購入に至る。

年式もそうだし、不人気車だし安いだろうと思っていたけれど想定の倍以上の金額で落札されている事も多く、状態の良い5万km以下の低走行車だと3桁万円を余裕で超えていた。中古車相場が上がっているとは言われていても驚きの価格。そんな状況を踏まえて出した条件が「2リットル、2WD、走行10万km以下」で探した結果が今回購入したクルマだ。

性格上、このままノーマル状態で乗るつもりはないので、何かしらは始めるはず。とりあえずは定番からスタートかな……、と妄想しながら新たなクルマで楽しむ事にします。

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