野山を駆け回るクルマにはやっぱオープンが似合う。というわけでトヨタが発表したのが、大ヒット中のランクル250の「屋根なし」バージョン! おいおいこれカッコよすぎじゃないの! 市販するのかな?
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ自動車
■ランクルに存在したオープン仕様に敬意を表して
オフロード4WDは、いわば自然と人間を近づけるクルマだから、できれば屋根もドアもないほうがいい。実際ジープ・ラングラーやフォード・ブロンコといったクルマは、ルーフやドアを脱着することができる。
我らがランドクルーザーも同様だ。歴代モデルには、開閉式ソフトトップや幌式ドアを備えたワイルド仕様が数多く存在するのだ。
というわけで、「最新モデルのランドクルーザーにもオープンモデルが必要だろ」と言わんばかりに、北米トヨタが、ラスベガスで開かれたSEMAショーに「ROX」と呼ばれるカスタムランクルを出展した。
デザインを手がけたのはカリフォルニアに拠点を置くトヨタのデザイン部門「CALTY(キャルティ)」。ROXという名前は「レクリエーショナル・オープン・エクスペリエンス」を意味するそうだ。
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■車高は4インチ、トレッドは8インチ拡大
中身をあれこれ言う前に、まずはその見た目に圧倒される。ラダーフレームに乗っかる上屋部分はルーフを取り去り、ラゲッジルームをピックアップ風に改造、代わりにルーフラックやモールパネル付きスポーツバーを装着して解放感を演出している。
いっぽう下半身はド迫力。拡張したオーバーフェンダーに37/12.5R18という極太のBFグッドリッチを履き、よく見るとドアパネルも足元をえぐったスケルトンドア風に換装されている。
車高は4インチ(約10cm)アップ、トレッドは8インチ(約20センチ)拡大しているが、このあたりにはTRDが技術協力しているそうだ。
インテリアだが、悪天候にも対応できるよう、内装には水に強いマテリアルが使われている。ドアトリムなどはカスタSLSナイロンの3Dプリント部品。シートはヘリテージオレンジレザーだ。
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■FJ40を始めとする名車がモチーフ
アウトドアを楽しむ工夫もなされている。内装の色使いもそうだし、ドアパネルにはサバイバルキットやアドベンチャーギアを収納できるラゲッジネットを内蔵している。ラゲッジルームのあおりを開くと簡易シートが用意されており、クルマを駐めて風景を楽しむことも可能だ。
「この野心的でユニークなクルマは、ランドクルーザーが体現する冒険の精神を忠実に守りながら、限界を押し広げようとするトヨタの取り組みの証です」と語るのは、北米トヨタのマーケティング担当副社長のマイク・トリップ氏。
実際、このクルマはFJ40を始めとする偉大なランクルたちがモチーフとなっているという。大胆さの中にどこか風格を感じさせるのは、それが理由なのだろう。
このクルマはあくまでSEMAショーのためのプトロタイプであり、今後市販される可能性は少ない。とはいえそこにはランクルの魅力を引き出すヒントがぎっしり詰まっており、ランクル250のカスタムに大いなるインスピレーションを与えそうだ。
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