最近の自動車関連ニュースから気になるものをピックアップし、自動車評論家の片岡英明氏に分析していただくこの企画、ここでは三菱ふそうトラック・バスが発表した、AI(人工知能)を活用しての構内物流改善についてお伝えする。
※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:AdobeStock(トップ画像=Song_about_summer@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■人工知能を駆使して構内物流を円滑に
三菱ふそうトラック・バスは、AIを活用することで川崎製作所の構内物流改善に乗り出しました。各車両にセンサーを取り付けてデータを収集することで最適化を目指すという、面白い試みです。
●片岡氏のコメント
自動車関連の企業にとどまらず、日本は働き方改革などによって働き手が足りなくなってきている。だから業務の効率化を高めることは近々の課題だ。トラック、バスの専門メーカーである三菱ふそうは、人工知能と言われるAIを駆使して川崎製作所の構内物流を改善すると発表した。これは大きな進歩だね。
川崎製作所の構内では、フォークリフトやターレットトラックなど、約300台の搬送車が働いている。そのうち部品の搬送に流動的に使っている約200台を対象に、稼働最適化を進めるそうだ。
具体的にはIoT(モノのインターネット)や機械学習による高度分析を活用し、必要な場所に必要な数の搬送車がある、という環境を作り出す。
稼働データの分析結果を見て、秋以降、最適な配置での稼働を始めるという。工場内物流の業務効率化は一気に進むはずだ。小さな一歩だが、期待したいね。
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