レクサスはスーパースポーツ『LFA』の後継モデルを開発中だ。『LFA II』の仮称で呼ばれている新型車だが、その市販型プロトタイプをスクープ班のカメラが初めて捉えた。場所は高速テストの聖地、ドイツのニュルブルクリンクだ。

6月にトヨタ『GR GT3』レーシングカーのプロトタイプをスクープしたが、この公道バージョンがLFA IIであることがわかった。プロトタイプは、GT3レースカーのアグレッシブなスタンスとプロポーションを維持しているが、いくつかのディテールは公道用に新設計されている。

フロントエンドでは、大きく口を開いたトラック重視の吸気口の代わりに、コンパクトにされた吸気口が見られ、カナードは控えめになっている。特にボンネットのエアスクープは、かなり小さく設計されているようだ。

リアセクションを見ると、さらに興味がそそられる。特大のレースカーウィングはコンパクトな固定式スポイラーに置き換えられ、すっきりと洗練されえた印象になった。LEDテールライトの下の下では、再設計された吸気口が配置され、リアディフューザーは、トラック専用バージョンのサイドマウント排気口とは大きく異なる、4本のエキゾーストパイプを収容するように新設計されている。また、F1譲りの巨大サードブレーキライトは削除され、公道車らしくナンバープレートホルダーに置き換えられた。

足回りでは、粘着性のある20インチの「ミシュランパイロットカップ2」を履いており、フロントは265/35、リアは325/30と確認されている。

レクサス LFA II 市販型プロトタイプ

GT3からかなり修正されたが、カメラマンによると、プロタイプには明らかに調整が必要な部分がまだあるという。フラッグシップスポーツカーが公道に出るまでには、LEDグラフィックス、サイドミラー、ウィンドウの全体的なデザインなど、いくつかの追加変更が予想される。

パワートレインは、ハイブリッドを伴う4.0リットルV8ツインターボエンジンを搭載、システム合計出力は800psから最大900psとも噂される。ワールドプレミアは2025年後半、価格はLFAの3750万円と同クラスと予想され、市販型のラインナップ展開では高性能仕様の「LFR」も候補に上がっている。

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