韓国のLGエナジーソリューションは、フォードモーターとの間で、欧州向け電気商用バン向けバッテリーの供給契約を締結した、と発表した。

この契約に基づき、LGエナジーは2026年から4~6年にわたり、フォードの電気商用バン向けに総計109GWhのバッテリーを供給する。この大規模な供給契約は、欧州市場における商用車の電動化が加速していることを示唆している。

さらに両社は、現行のフォード『マスタングMach-E』向けバッテリーの生産拠点を、2025年にポーランドからLGエナジーの米国ミシガン州工場に移管することで合意した。この決定は、米国のインフレ削減法(IRA)による税額控除など、競争力のある市場条件を活用し、ビジネス効率を向上させることを目的としている。

フォード Eトランジット・クーリエ(参考)

この契約は、自動車業界の電動化トレンドが加速する中で、バッテリーメーカーと自動車メーカーの協力関係がますます重要になっていることを示している。LGエナジーにとっては、欧州市場での存在感を高める機会となり、フォードにとっては安定したバッテリー供給源を確保することで、電気商用車市場での競争力強化につながる。

フォードブランドの欧州向け新型商用EVが『Eトランジット・クーリエ』だ。Eトランジット・クーリエには、最大出力136hpのモーターを搭載する。最大出力100kWでDC急速充電できる。およそ10分で航続87km分の航続に必要なバッテリー容量を充電可能。さらに、およそ35分で、バッテリー容量の80%まで充電できる。

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