内燃機関から電力にシフトしていく世の中。マツダの至宝ロータリーエンジンは、誰もが消滅の危機を予感していた。しかし、マツダは発電用としてロータリーエンジンを復活させた。そしてその新システムはMX-30をガラリと生まれ変わらせたのだ。今記事ではマツダ MX-30 R-EVに注目し、ロータリーを次世代に遺したファインプレーをよ~く見ていこう。
※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月10日号
■観音開きドア+ロータリーエンジンで発電!!
世界中を見回しても量産のロータリーエンジン(RE)搭載車はない。が、マツダはクロスオーバーSUVのMX-30で、REを復活させた。しかも驚くほどユニークだ。なんとREは駆動ではなくモーターの発電用なのである。
EVは航続距離に不安があるから途中で充電することも多い。だが、MX-30ロータリーEVは燃料タンクも50Lと大きいからレンジエクステンダー以上に魅力的だ。観音開きのフリースタイルドアも注目の存在。
■MX-30 R-EV(FF)主要諸元
・全長×全幅×全高:4395×1795×1595mm
・ホイールベース:2655mm
・車両重量:1780kg
・最小回転半径:5.3m
・総排気量:0.831L×1
・エンジン:水冷1ローター+モーター
・エンジン最高出力/最大トルク:72ps/11.4kgm
・モーター最高出力/最大トルク:170ps/26.5kgm
・ハイブリッド燃費(WLTCモード):15.4km/L
・充電電力使用時走行距離:107km
・価格:478万5000円
【MX-30 R-EV 車両価格】423万5000~491万7000円
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