最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップし、自動車評論家の片岡英明氏とともに分析し、深掘りしていくこの企画。ここでは、国土交通省と防衛省が始めた退官自衛官の再就職支援についてお伝えする。

※本稿は2024年7月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:AdobeStock(トップ画像=Josiah.S@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年8月26日号

■クルマ業界を退官自衛官の就職先に

自衛隊で培われたスキルとキャリアがあれば、クルマ業界でも十二分に輝けるハズだ(akiyoko@AdobeStock)

 我が国の防衛を最前線で担う自衛隊員ですが、国土交通省と防衛省は退官後の再就職を支援する取り組みを始動させました。人材不足で問題となっている自動車整備業界および運送業界が再就職の受け皿となり、両者で両立できるかもしれません。

●片岡氏のコメント

 定年後でも元気な人はたくさんいるから、キャリアチェンジ再就職支援の取り組みは大歓迎だね。自衛隊には50歳代の半ばで退職する若年定年制や20歳代を中心に自衛隊を離れる任意制退職もあるから、それまでのキャリアを活かし、即戦力として新しい職場でバリバリ働けるはずだよ。

 自動車関連では、すでに全日本トラック協会が退職自衛官の再就職にウェルカムの姿勢を見せている。大型自動車免許など、再就職に有用な免許や資格を取得している人は多いはずだ。自動車の整備など、多くの分野で力を発揮できるだろう。これは期待できるね。

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