本日9月6日開幕のラリー北海道。本レースに出場するのが新井大輝選手だが、当日を迎えるまでが波瀾万丈すぎ……。そう、北海道出発5日前に載せ替え用エンジンが到着。いよいよテストかと思いきや、今度はミッショントラブルと、手に汗握る展開に。その真相を一挙に!!!
文・写真：新井大輝
⬛︎出発5日前にエンジン到着……間に合ったのマジで奇跡よ
今年のチャンピオンが決するかもしれないラリー北海道です。諸々の準備に追われすぎて原稿を書くか書かないかギリギリまで考えましたが、このおもしろいストーリーはやはり知ってもらわないとラリーが盛り上がらないだろうという事で、眠い目を擦って原稿を綴っているわけでございます。
先ずは何から書こうかと悩んではいるものの、やはり今回はエンジンを修理したことが一番大きいトピックかもしれません。なぜなら北海道の出発5日前に届いて、2日前にエンジンが掛かったのだから……。
修理を完了する過程でシュコダと30回以上メールのやり取りをして何とかラリー北海道へ間に合わせることができたのは奇跡としか言いようがありません。なぜなら8月というのは夏休みシーズンでエンジン担当がバラバラと休むせいで進捗状況が全く追えなかったからなのです。
海外の会社は日本のお盆休みのように特に決まった休暇日程はなく、自由気ままに２週間ほど休みを取るので次から次へと担当が変わり私は不安と焦燥感に苛まれていました。
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⬛︎エンジン載せ替えでテストできる!! と思いきや今度はミッショントラブル…
そして今回最大のトラブルはエンジンを載せて一度はセンサー類の調整を行わないといけないとの事で、出発2日目に群サイでテストを行う予定していました。
無事にエンジンが掛かっていざ積載車へ載せようとしたらミッショントラブルで車が動かず……。最終的にもう一度ミッションだけ降ろして組み直し、万事休す。単純な組み間違いだったのですぐに直せましたが、もしそれ以外のトラブルだったらラリー北海道へ出場できないところでした。
いつも綱渡り、、、、だけどなんだか慣れてきました。逆にトラブルがないと不安になってしまうような気もしています。笑
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⬛︎やれることは全部自分で!! 新井選手の気合いハンパなし
最後にもうひとつの面白い事といえばオーストラリアのTGRのワークスチームが参戦し、尚且つ日本の勝田選手もかなりテストをして今回のラリー北海道へ臨んできているのでタイトル奪還するためにメーカーが総動員で向かってきてくれていると思うとなんだか凄く嬉しいですね。
毎度同じく予算の厳しいプライベーターという立場ではありますが、これでさらに選手権が面白くなるのであればエンジンを修理した甲斐があるってもんです。
勝負の世界なのでやれることは全部全力でやります。それが予算の大きさ少なさで出来ることには限りがあるかもしれませんが、私も日々全力で給与を全額シュコダ丸のパーツに注いでいます。
あとはしっかりマシンを労って最速で最後までフィニッシュラインまで持ち帰る！ それだけです！金はないけど勝ちたい気持ちはあります！笑
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