2024年1月、ラスベガスのCES2024で発表されたホンダの次世代EV「0(ゼロ)シリーズ」。そのうちの「SALOON」と「SPACE-HUB」が、ホンダのウェルカムプラザ青山で日本初公開された。かなり未来的なデザインだが、話によればどうやらほぼこのままの姿で発売するらしい。
※本稿は2024年3月のものです
文/ベストカー編集部、写真/平野 学
初出:『ベストカー』2024年4月26日号
■ホンダの次世代EVが日本初公開
2024年1月にアメリカのラスベガスで開催されたCES2024で発表された、ホンダの次世代電気自動車(EV)「Honda0(ゼロ)シリーズ」が日本で初公開。ホンダウェルカムプラザ青山(東京)で3月5日〜10日に展示された。
ホンダ0シリーズは2026年から北米市場を皮切りにグローバルで市販する予定の新EVシリーズで、今回展示されたのはそのコンセプトモデルである「SALOON(サルーン)」と「SPACE-HUB(スペース ハブ)」の2台。
「0」のシリーズ名には、「クルマづくりの原点に立ち返り、ゼロからまったく新しいEVを創造していく」ことや「環境負荷ゼロ」「交通事故死者ゼロ」といった思いが込められている。
開発のアプローチは、「薄い、軽い、賢い」がテーマ。新開発のEV専用プラットフォームや小型バッテリーの採用による軽量化や優れた空力性能などによって300マイル(約483km)以上の航続距離や10~15分程度の短い急速充電時間、そして高度な自動運転機能の実現を目指している。
サルーンは0シリーズのフラッグシップとなるモデル。低全高でスポーティなスタイルがとても個性的だが、「市販モデルもほぼこの姿になる」という。
ドアはコンセプトモデルのようなガルウイング式になるかは未定で、サイズも変わってくるが、全体的なフォルムはそのままの方向で開発を進めているというから楽しみだ。駆動方式は後輪駆動となる。
■0シリーズはほかにも続々登場予定
一方のスペース ハブは、「人々の暮らしの拡張」を提供することをテーマに開発しているという、広々とした空間と見晴らしのいい視界を実現する未来型ミニバンの提案。拡張性に富んだ空間によって「人と人、社会をつなぐハブとなり共鳴を生み出す」という思いが込められているという。
なお、このほかにも0シリーズとしてはSUVやコンパクトカーなどのボディタイプも計画しているとのこと。まったく新しいデザインや技術で登場する0シリーズは2026年に市販化を予定。第一弾は未定だが、ラインナップを含め注目だ。
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