モロー・バッテリーズ(Morrow Batteries)は8月16日、欧州初のギガワット規模のLFPバッテリー工場をノルウェー・アレンダルに開設した。開所式にはヨーナス=ガール・ストーレ首相が出席し、工場の稼働を祝った。

この新工場は年間300万セル、または1GWhのバッテリー容量を生産する能力を持つ。試験生産は既に開始されており、モローは今後数ヶ月間で生産設備を調整し、商業生産の品質を確保する予定。商業生産は年内に開始される見込みだ。

モローは、2年前に製造施設の礎石を置いたばかりで、今回の開所式を迎えた。この工場は欧州初のリチウム鉄リン酸(LFP)バッテリーのギガファクトリーになる。

LFPバッテリーはゼロエミッション社会の重要な構成要素となりつつあり、バッテリーエネルギー貯蔵システム、重機、中距離EVにおいて主流となっている。昨年11月以降、モローは数千個のLFPサンプルセルを潜在顧客に届け、テストと検証を行ってきた。現在、商業的に競争力のあるLFP製品を生産できる段階に達している。

ノルウェーは、プロセス産業と材料技術の実績、エンジニアリングと産業革新の長い伝統、豊富な再生可能エネルギーの供給、そして有能で献身的な労働力を持つため、バッテリー製造に適している。

モロー・セル・ファクトリーは約150人の従業員をシフト制で雇用する予定。、アレンダルに計画されている4つの工場のうちの最初のものだ。

モロー・バッテリーズは、今年後半に欧州初のギガワット規模のプラズマティックLFPバッテリー製造を目指している。同社のLFPバッテリーは、安全性、長寿命、低炭素フットプリントを実現する。また、スカンジナビア最大のバッテリー研究開発センターを運営しており、次世代のLNMOバッテリー技術を進化させている。この技術はコバルトを排除し、ニッケルとリチウムを削減しながら、豊富なマンガンを最大限に活用する。

2020年に設立され、アレンダルに本社を置く同社は、34カ国から200人の従業員を擁している。

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