フェラーリは現在、『SF90』後継モデルを始め、ブランド初のEVなどを複数の車種を開発中だ。その中で新型ハイパーカー、社内コード「F250」の量産型デザインのボディをカメラが初めて捉えた。

フェラーリのハイパーカーの系譜をたどると、1987年にフェラーリ創業40周年を記念して『F40』が発売され、創業者「エンツォ最後の傑作」と言われている。また1995年にはその後継モデルとして『F50』、その後は2002年に『エンツォ』、2013年に『ラ・フェラーリ』を発売している。このように約10年に一度、超ハイパーカーを導入しており、2024年現在、その系譜を継ぐ新型ハイパーカーが計画されているのだ。

捉えたプロトタイプは、これまで被されていたカモフラージュを脱ぎ、初めて市販型ボディが露出している。フロントエンドには、『12チリンドリ』に似たヘッドライトを装備。非常にアグレッシブなフロントスプリッターはエアカーテンと連携して、ホイール上の空気の流れをスムーズにするだろう。また、ボンネットには少なくとも2つの巨大スクープが配置されていることもわかる。

側面では、分厚いサイドスカートを装備、サイドウィンドウ後ろにある小さな給気口は、ミッドエンジンに空気を送り込む。また量産型サイドミラーも装着、ドアは蝶のように上向きに開くことがわかっている。

後部では、リアアスクルのダウンフォースを高める、フル幅の巨大アクティブウィングを装備。下部には大迫力のデュフューザーを備え、中央には大型の排気口が配置されているが、これらが連携して機能する可能性があるという。

フェラーリ F250 市販型プロトタイプ スクープ写真

注目のパワートレインは、数年前まで、フェラーリはフラッグシップにV12エンジンを搭載することが当たり前だった。しかし、このラ・フェラーリの次のハイパーカーには、V8エンジンまたはさらに小型のV6エンジンが電気モーターと組み合わされて搭載され、最高出力は1300psとも噂されている。

気になる正式車名だが、現在「F80」、「F80 A」、「Drake」、「Drake A」、「La Rossa」、「La Rossa A」の6つの車名が商標出願で見つかっている。

F250のワールドプレミアは、2024年後半または2025年前半と予想されており、約600台が製造、さらに200台の「Aperta」または「Spider」と呼ばれるトップレスバージョンのほか、サーキット専用バージョンも計画されているという。

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