日本特有の狭い道でもスイスイ行ける日本の小型トラック。海外メーカーにはない日本独自の規格であったのだが、どうやらその能力が海外でも高く評価されているらしい。今回は世界に羽ばたく日本の小型トラックを一挙に紹介しよう。
※本稿は2024年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:フルロード、日野、三菱ふそう、UDトラックス
初出:『ベストカー』2024年7月26日号
■1970年代から世界に進出
エルフ、デュトロ、キャンターといった小型トラック、いわゆる「2トン車」は、欧米にはない日本独自の車種だ。すでに1970年代には世界各地へ輸出され、まずはアジアで定着し、中国や韓国、インドでは国産化が行なわれた。
米国では北米向けエルフが、クラス3~5(GVW4.5~8.8t)の街乗りに適した商用車として地位を獲得。欧州では、キャンターやエルフ(かつてはトヨタ ダイナや日産 アトラスも存在)はまだニッチな存在だが、イヴェコ・デイリーの牙城GVW3.5~8.5tクラスで、特装車の展開に適したシャシーが評価を得ている。
エンジンやシャシーは、国内と欧州で近いつくりだが、それ以外の市場では異なり、北米ではV8ガソリンさえある。また、2023年にキャンターとエルフがBEVを発売したが、アジア各国からの関心も高く、新たなモテ期を迎えるかもしれない。
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■海外ブランドで販売されている日本のトラック
以前から日本のトラックは、海外メーカーのブランドでも販売されてきた。例えばいすゞ(シボレー、GMC、べドフォードなど)、三菱ふそう(フレイトライナー、スターリング、ダッジなど)、日産(ルノーなど)、マツダ(フォードなど)が知られている。
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