アウディのクロスオーバーSUVでは旗艦となる『Q7』。開発が進む次期型のプロトタイプがニュルブルリンクでの高速テストに出現、そのコックピットをスクープ班のカメラが初めて捉えた。

初代Q7は2005年に誕生。現行型となる2代目は2015年に登場し、今年2024年1月には改良新型を発表したばかりだが、満を持して2025年、10年ぶりの世代交代が行なわれる。これまで次期型のプロトタイプは何度かキャッチしているが、撮影できていなかったのが車内の写真だ。

開発車両のダッシュボードは、黒い布とビニールで完全に隠されている。だが、その形状から湾曲したデジタルインストルメントクラスターと、センタースタックの向こう側まで伸びる湾曲した一体型ディスプレイを搭載していることがわかる。また、助手席にはグローブボックスの上に映画のストリーミングや、ソーシャルメディアアカウントへのアクセスに使用できる、独自のスクリーンが装備されるようだ。

このレイアウトは、『Q6 e-tron』のものと似ているが、最終的にどうなるか、決定まではもう少し時間がかかりそうだ。またタッチセンサーボタン付きのステアリングホイールなど、“超進化”が見られるいっぽう、ホイールの右側にあるコラムステックは仕様や機能が不明で、トランスミッションシフターが新設計される可能性もある。

アウディ Q7 次期型のプロトタイプ

エクステリアでは、歴代Q7で初めてとなるスプリット・ヘッドライトを搭載、メインライトがLEDデイタイムランニングライトの下に配置される。グリルは薄く、ワイド化されていることもわかる。

側面では、サイドミラーがAピラー根元に移動された。リアエンドにはブーメラン型のLEDテールライトの形状が見えるが、これは暫定コンポーネントだろう。バンパーには開発中のデュアルエキゾーストパイプが装備されていることから、内燃機関を搭載したモデルであることは間違いない。

Q7次期型は、アウディが投入する内燃機関車の最後のグループの1車種になるはずだ。パワートレインには、さまざまなマイルドハイブリッドおよびプラグインハイブリッドが予想されるほか、ガソリンとディーゼルの選択肢も期待していいだろう。

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