ドコモ・バイクシェアは7月5日、日本郵便沖縄支社と連携し、豊見城市内におけるシェアサイクルの普及を目的に豊見城郵便局にサイクルポートを設置したと発表した。7月4日、豊見城郵便局でサービス開始セレモニーが行われた。

沖縄県は自動車への依存度が高く、交通渋滞や環境問題が深刻だ。特に中南部都市圏では、自動車保有台数の増加やレンタカー利用の増加により、公共交通の定時性と速達性が低下している。豊見城市では観光産業の発展が予想される中、市民や観光客の移動に対する課題が顕在化している。

ドコモ・バイクシェアは、沖縄県内でシェアサイクルサービス「ちゅらチャリ」を運営しており、日本郵便沖縄支社との連携で車体広告スペースを活用し、日本郵便のサービスを発信してきた。これまでに沖縄県内の郵便局4か所にサイクルポートを設置しているが、新たに豊見城郵便局へポートを設置することで、交通の利便性向上を図るとともに、日本郵便沖縄支社との連携を一層深める。また、今回のポート設置に伴い車両を新たに20台増車する。

ちゅらチャリは、沖縄県内のオーバーツーリズムに伴う交通課題の解消に貢献するため、観光シェアサイクルを提供している。観光客だけでなく、住民も快適に利用できるサービスを目指し、ホテルや観光地に加えて郵便局や銀行などの公共性の高い場所にポートを設置している。

ドコモ・バイクシェアは、2011年に横浜市での社会実証実験を契機に、全国自治体との共同事業を推進し、日本市場におけるシェアサイクルの拡大に注力。現在は全国28エリアで直営事業を運営し、30エリアへシェアリングプラットフォームのシステムを提供している。2023年5月には東京都と共同で「東京EVバイクシェア」をスタートし、ゼロエミッション東京の取り組みの一環として新たな移動シーンの創出に取り組んでいるという。

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