高齢になると考えなくてはならないのが、免許を返納するかどうか。現実問題、自ら免許証を手放すというのは勇気のいる決断で家族との話し合いが必要不可欠。ところが免許返納について親子間で相談している家庭はたったの3割ほど……とのことだった。

※本稿は2024年3月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、AdobeStock(トップ画像=naka@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2024年4月26日号

■免許返納について親子間で相談できない理由とは

株式会社ジョイカルジャパンが行った、運転する親を持つ子への調査によると、免許返納について親子間で相談している家庭はおよそ3割に留まるという(metamorworks@AdobeStock)

 運転者が高齢になれば免許を返納するか、しないか考えなくてはいけませんが、その免許返納について、親子間で相談している家庭は約3割に留まることがわかりました。この背景には何が考えられるでしょうか?

●片岡氏のコメント

 毎日のように高齢者の暴走や逆走などのニュースが報じられている。ある年齢になったら親に免許を返納してもらいたい、と考えている子どもは多いが、それを伝えられない人がほとんどである。

 ジョイカルジャパンの調査で、親が免許返納したと回答したのは19.7%だった。多くの子どもは免許を返納してほしいと願っているが、65.4%の人が話すことができないと嘆いている。

 その理由は「親の生活が不便になってしまうから」という声が44.3%で最も多かった。早急に、安全性と利便性を両立させる新しいサービスの提供を考えないといけないね。

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