「ドライブに音楽は不可欠」、そう考えているドライバー諸氏に、その音楽をもっと良い音で楽しめるようにするためのシステムアップの方法論を紹介している当連載。今回は連載の最終回として、車内を「オンライン化」する利点と実現方法とを解説していく。

◆車内が「オンライン化」すれば、音楽も映像もストレスフリーに楽しめる!

最初に、車内を「オンライン化」することで得られるメリットから説明していこう。メリットは主には4つある。まず1つ目は、「ストリーミング系コンテンツを思い切り楽しめるようになること」だ。

スマホの契約が通信量無制限になっていればそもそも車内の「オンライン化」は達成できているわけだが、そうではないとストリーミング系コンテンツを通信量を気にしながら視聴することとなる。

ちなみに各ストリーミング系アプリでは音楽も映像コンテンツも、オフラインでも楽しめる。Wi-Fi環境のあるところでデータをダウンロードしておけばそれが可能になるのだが、そうはいってもやはり「オンライン」で利用する方が視聴できるものの幅が広がる。

しかしながら映像はそもそも通信量が大きく、音楽も高音質モードで聴こうとするとそこそこにデータ量がかさむ。ゆえに車内が「オンライン化」すると、利便性がぐっと高まる。

そして得られるメリットの2つ目は、「同乗者のエンタメ環境が快適化すること」だ。同乗者が手持ちのデバイスで思い思いのコンテンツを楽しみたいと思ったとき、車内が「オンライン化」していれば各人が快適に自分の世界に没入できる。

カロッツェリア・車載用Wi-Fiルーター

◆アウトドアでもリモートワークでも、「オンライン化」にて車内時間の質が向上!

「オンライン化」にて得られるメリットの3つ目は、「車中泊やアウトドアレジャーの楽しさの幅が広がること」だ。キャンプ等でもネットと繫がり放題になれば、充実度が一層高まる。

そして利点の4つ目は、「車内でのリモートワークがしやすくなること」だ。クルマの移動オフィスとしてのポテンシャルが上がるのだ。

このように車内が「オンライン化」すると車内時間の質が上がるわけだが、これをどのようにて実現させれば良いのかというと……。

愛用のスマホの契約をデータ通信量無制限のプランに変更すること以外での選択肢は現在、主には2タイプ計4種類ある。

タイプの1つ目は、「オンライン化が可能なAV一体型ナビを使う」というものだ。市販ナビでは今のところ、カロッツェリアの『サイバーナビ』と『楽ナビ』で「オンライン化」が可能となる。ともに、ドコモが提供しているクルマ用の通信サービス『docomo in Car Connect』が使えるようになるのだ。

KEIYO・車載対応クラウドSIM型Wi-Fiルーター

◆『docomo in Car Connect』では、リーズナブルな料金でネットと繫がり放題に♪

なお当サービスはランニングコストが比較的に少なくて済むことも利点だ。同サービスは料金プランが3つあり、年間プランでは1万3200円(税込)にて通信量を気にせずにネットと繫がり放題となる。

なお『サイバーナビ』と『楽ナビ』とでは1点、異なる点がある。それは停車中の接続時間だ。前者では停車中の使用に制限がかからないが、後者では停車中に使える時間が走行前はエンジンオンの状態で30分間、走行後はエンジンオンの状態で60分間となっている。『サイバーナビ』はハイエンドモデルであるだけに、「オンライン化」機能もよりハイグレードな仕様となっているというわけだ。

そしてもう1つのタイプが「車載用Wi-Fiルーター」だ。現在はカロッツェリアと慶洋エンジニアリングからそれぞれ1機種ずつリリースされている。なお、カロッツェリアのアイテムはナビと同じく『docomo in Car Connect』を利用でき、慶洋エンジニアリングのアイテムでは必要な通信量を都度「KEIYOギガチャージストア」にて購入して使うこととなる。

車内の「オンライン化」の実現に興味があれば、これら4アイテムのチェックをぜひに。

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