「キレイになる洗車をするぞ!」と意気込んで洗ったのはいいものの、やっぱりなんだかくたびれている印象がぬぐえない。外装は綺麗にできるけど、中が臭いも汚れも気になったままといった悩みを持つ方は、多いのではないだろうか。今回は、気になる部分を身近なモノで綺麗にする方法を紹介していく。

文:佐々木 亘/写真:Adobe Stock(トップ画像=xiaosan@Adobe Stock)、トヨタ

■ヘッドライトがスッキリすると新車のような見た目に!

黄ばんだヘッドライトが透明になると、それだけでクルマは大きく若返ったように見えるはずだ

 洗車をしてもどこかクルマの印象がぼやけている、キレイに見えないとお悩みの皆さん。その原因は、ヘッドライトの曇りや黄ばみにあるかもしれない。

 とはいえ、ヘッドライトユニットの交換には大きなお金がかかるし、特殊な薬剤で磨くのも大変だ。そこで使えるのが、アルカリ電解水である。

 最近のクルマのヘッドライトは、ポリカーボネート製のものが多い。紫外線やチリ・ホコリなどで黄ばんでいくのだが、この黄ばみごと、アルカリ電解水で腐食させて削り取っていくのが、紹介する方法だ。

 これは、ポリカーボネートの応力腐食性を利用した清掃方法になる。ヘッドライト自体にダメージを与えながら綺麗にする方法なので、施工の際にはアルカリ電解水がヘッドライトユニットに残ったままにならないよう、注意してほしい。

 方法は簡単だ。塗装面にアルカリ電解水がかからないように、ヘッドライトユニットの周囲をマスキングしてから、アルカリ電解水をヘッドライトユニット全面に塗布していく。スプレーすると、黄色く濁った液体が垂れてくるので拭き取り、ヘッドライトユニットも綺麗な柔らかい布で拭きあげていく。

 噴いては拭くを3・4回繰り返すとヘッドライトの黄ばみは取れてくる。最後に、アルカリ電解水を水で流して作業は終了だ。アルカリ成分が残ったまま長時間放置すると、クラックや変色の要因になるので、すすぎはしっかりと行ってほしい。

 黄ばんだヘッドライトが透明になると、それだけでクルマは大きく若返ったように見えるはずだ。

■タバコの臭いは酸で中和

 長年染みついたタバコのニオイを取り除くのは、専門の業者にお願いする方が早いが、ついたばかりのニオイに対しては、クエン酸を使った拭き取りが効果的だ。

 シートのニオイに対して効果があると言われるのが、重曹による清掃。しかし、重曹を溶かした水を含ませた布で拭き取っても、思うようにニオイが取れないこともある。

 タバコの煙に含まれるニオイの元(アンモニア)はアルカリ性の成分を持つ。そこへ同じアルカリ性の重曹を持ってきても、思ったような効果は出ないのだ。

 そこで、アルカリ性由来のニオイに対して使いたいのが、酸性のクエン酸だ。アルカリ性のアンモニアを中和するので、ニオイ取りに効果的。子供やペットの粗相の時にも、クエン酸は威力を発揮する。

 前述したアルカリ電解水、重曹、クエン酸は全て100円ショップで入手できるものだ。スプレータイプの溶液になっているものもあるため、クルマの清掃前には100円ショップでしっかり準備を整えておきたい。

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■内窓の汚れには消毒用アルコール

揮発性が高い消毒用アルコールは、二度拭きいらず。乾いた布とアルコールで、内窓は綺麗に素早く清掃できる(Nomad_Soul@Adobe Stock)

 最後に、清掃しても拭きスジや拭きムラで余計に汚く見えてしまうのが、内窓である。綺麗に見えるようで、実は結構汚れているので、定期的に清掃しておきたいところだ。

 ただし、窓用のクリーナーを使うと、薬液がガラスに残ってしまうため、キレイに仕上げ拭きしなければならないのが億劫なところ。そこで使いたいのが、消毒用のアルコールスプレーである。

 揮発性が高い消毒用アルコールは、二度拭きいらず。乾いた布とアルコールで、内窓は綺麗に素早く清掃できる。

 家の清掃術の中には、結構クルマに応用できるものが多いのだ。専用クリーナーではなく、手軽に手に入る洗浄液で、手軽にクルマのリフレッシュをしてみてほしい。

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