中高年の枯渇しかけた男の魅力はスポーツカーで補いたい。だが最近のスポーツカーは高価すぎる……そこで中古車の出番だ。乗る我々が中古なのだから問題ない! ここでは憧れのスポーツカーの中から格安中古車をチョイスする!!

※本稿は2024年4月のものです
文:清水草一/写真:マツダ、ホンダ、ポルシェ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年5月26日号

■一般大衆が買える格安中古スポーツカー

マツダ ロードスター(現行〈4代目〉初期型)180万円 登場して早くも9年。中古車市場は充実している。新車だって300万円強で買えるんだから超安いけど、中古車ならその半額くらい。現行型なら違いなんて誰にもわからないし、満足度も大差なし!

 今やスポーツカーは、ほぼ富裕層専用となった。ほとんどのスポーツカーはバカ高くて、普通の中高年には手が出ない。

 しかし一般大衆が買えるスポーツカーも残っている。その筆頭が現行ロードスターだ。新車でもイケるが、初期型の中古車なら180万円くらい。世界の名車なのに嫉妬心を刺激しないので、周囲の全員が誉めてくれるんだから最高だぜ!

 もっと攻めるならS660だ。積載力は絶望的だが、その分スーパーカー的でピュア。周囲からは尊敬の眼差しが注がれる。男の最後っ屁としてふさわしい。お値段は170万円くらいだ。

 最後の最後にポルシェで勝負もイイ。なにしろポルシェだ。葵の御紋所である。2代目ボクスターなら200万円くらいで買える。N-BOXより安いやんけ! 最低12年落ちなので多少の覚悟は必要だが、意外と故障しないかもしれない。

■暴騰スポーツカーは買いなのか?

30年選手のR32GT-Rが1000万円。「10年前なら100万円で買えたのに」は禁句

 どうせなら憧れの絶版スポーツカーにトライしたい! という勇者よ。その意気やよし!

 たとえばR32GT-R。相場は500万円から2500万円と幅広いが、まともな個体は1000万円くらいからと考えるべきだろう。1000万円ならちゃんと動くかどうかの確証はないが、そんなにまともに動かなくても、買った値段くらいで転売できる可能性は高く、「負け」の確率の低い勝負である。

 結局こういうクルマは、どれだけ情熱があるかで決まる。心の底から欲しければ、いろいろなお店に足しげく通うことも苦にならず、オフ会に潜り込む機会もあるはず。そうやって知見が蓄積されれば、きっといい個体に巡り合えることだろう!

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