相次ぐ値上げで負担が高まる中、独自の流通システムで出店を重ねる企業もある。その背景と狙うニーズとは?

「いらっしゃいませー」「いらっしゃいませー」
福島県福島市に新店舗をオープンさせた「酒のやまや」は、4月だけで全国に4店舗を出店し、355店舗に。勢いを見せている。

福島テレビ・松山理穂アナウンサー:「やまやが今力を入れているのが、ギフト商品です。デパートなどが少なくなる中、贈答ニーズに応えようというねらいがあります」

百貨店の減少に伴うお中元・お歳暮需要や、コロナ後のイベント需要を見据え、売り場面積をしっかり確保。海外メーカーから商品を大量に仕入れて、独自の流通システムに乗せることで、物価高騰の影響を抑え、消費者に還元している。
やまや丸子店の鈴木博文店長は「お酒だけではなく、輸入食品や国産菓子にも力を入れてまして、これからもお客様に愛される店、頼られる店にしていきたいと思いますので」と話す。

店舗には、国内外4千種類ものアルコールが並び、値段から味、産地など「多様なニーズ」にこたえる努力が続く。